12月24日
おもちゃの修理
おもちゃ病院の開院の日なので行ってきました。
思いのほかたくさんのおもちゃが修理依頼で持ち込まれました。
最近よく来るようになったボクちゃんがにこっと微笑みながらやって
きました。
1個のおもちゃの修理依頼と1個のおもちゃの引き取りです。
彼の柔らかで穏やかな笑顔を見ると慰められます。
さて、私が家に持ち帰ったのは2個のおもちゃ。
お昼の12時近くになりなり、ドクターたちが帰宅し始めた時に持よう
やくち込まれたおもちゃです。
周りには受付係の私しかいなかったので私が家に持ち帰りました。
まずは1個目。
おもちゃ名は宇宙戦隊キューレンジャー。
箱が無いのでAmazonの画面から情報を得ると、6,800円~15,800円も
する高価なおもちゃです。
右腕が肩の部分から折れてしまい、またリード線も切れてしまい腕に付い
ているLEDが点灯しないという状態だということで持ち込まれました。
お母さんの説明によると、自分で腕を分解しアロンアルファで折損部分の
結合を試みたのだがうまくいかなかった、またLEDも点灯しなくなったよう
です。
腕が肩部分から見事に折れてしまっています。
リード線も引っ張られたことでしょう。
早速腕の部分を分解します。
LEDが載っている基盤から青のリード線が外れています。腕が折れたときの
衝撃で外れたのでしょう。
折れた部分を分解すると3つのパーツになりました。
付け根の部分はアロンアルファで接着したときに継ぎ目も接着されてしまった
ようで、1つになっています。
腕の内部はまず半田ごてでを使ったプラスティックを溶かしながら傷口部分を
をふさいでいきます。表も同様です。
次に、FRP接着剤(白)を用いて接着部分を強化します。
この接着剤は2人乗り釣りボートの底の割れ、傷などを修理する極力接着剤です。
本格的な修理では、グラスファイバー布を貼り付けながらの塗布を2回以上繰り
返す必要がありますが、おもちゃではただ塗りするだけで十分な強度を得られる
と思います。
でこぼこになった部分はヤスリとサンドペーパーできれいに仕上げます。
腕の中にLED搭載基盤を固定し、肩部分に腕を取り付けけます。
LEDライトは点くようになりました。
また手の部分を取り付けて肩の部分でうまく回転するか試しますと、スムーズに回
転します。
これで修理は完了です。