2024年07月30日
7月28日 おもちゃの修理
7月28 おもちゃの修理
7月27日はおもちゃの病院の日でした。
今回から、私は受付兼初期診断担当から後方支援に異同です。
もちろん、修理依頼者が多いときは補助的に受付も担当します。
私が受付けを担当した依頼者は、TOMIKAの峠山道ドライブ、プラレール2セット、
ショベルカー2台とたくさん修理依頼でのおもちゃを持参しての来院でした。
お盆に子や孫が帰省するのかもしれません。
孫たちのために早めにおもちゃの修理をしておこうという爺さん婆さんのやさしい心使
いなのでしょう。
私は、受付段階で、このうちのショベルカー1台を修理しました。
家に持ち帰ったおもちゃはTOMIKAの峠山道ドライブです。

エスカレーターのゴムベルトが動かないといういことで持ち込まれました。
まずは、筐体の分解です。

ゴムベルトが動かないということなので、まずはモーターが動かない原因を
点検します。
最初に電池Boxを点検します。

電池を入れて端子間の電圧を計測します。
電池Boxは単2電池2本の直列接続で、電池2本の電圧は各々1.4V。
ですから、電池Box外側での端子間電圧は2.8Vのはずです。
ですが、テスターで計ると1.4V程度の電圧しか示しません。
よく見ると、電池の+-端子と接触する電池Boxの端子の作りが雑です。
いわゆる構造的欠陥といえます。
今度は、テスターの抵抗計で、電極と直接接触する部分と電池Box外に出ている部
分との抵抗を計ると抵抗がゼロではありません。
電池Boxは直列接続で、
電池Box外側端子 ーー> 電池Box端子 ーー>電池マイナス電極 ーー>
電池プラス電極 ーー> 電池Box端子 ーー> 導線 ーー> ヒューズ ーー> 導線 ーー>
電池Box端子ーー> 電池マイナス電極ーー>電池Box端子ーー> 電池Box外側端子
というように接続されるようになっています。
電池電極と電池Boxでの端子の接触だけでも4箇所にありますから、抵抗が合計されると合
成抵抗は大きくなり、結局、2,8Vの電圧が出るべき所1.4V程度しか出ないという理屈になる
訳です。
電圧1.4Vの程度の電圧では、ゴムベルトを回転させるときに負荷がかかりますので、
モーターが動くはずはありません。
そこで、電池Box端子の各端子を磨くと同時に、電気抵抗を減らすために構造的欠陥を一つ
一つ修理しました。
この後、電池Boxの外側で端子間電圧を測るとしっかり2.8Vの電圧が出るようになりました。
電源スイッチをONにするとモーターは勢いよく回転し始めました。
モーターのトルクも十分です。
モーターを含む動作部分はBoxに納められています。
ギアにもゴミ等がついていませんし、ギアの穴の緩みもないようです。

ゴムベルトも力強く回っています。
これで問題は解決したと判断します。
修理完了です。
7月27日はおもちゃの病院の日でした。
今回から、私は受付兼初期診断担当から後方支援に異同です。
もちろん、修理依頼者が多いときは補助的に受付も担当します。
私が受付けを担当した依頼者は、TOMIKAの峠山道ドライブ、プラレール2セット、
ショベルカー2台とたくさん修理依頼でのおもちゃを持参しての来院でした。
お盆に子や孫が帰省するのかもしれません。
孫たちのために早めにおもちゃの修理をしておこうという爺さん婆さんのやさしい心使
いなのでしょう。
私は、受付段階で、このうちのショベルカー1台を修理しました。
家に持ち帰ったおもちゃはTOMIKAの峠山道ドライブです。
エスカレーターのゴムベルトが動かないといういことで持ち込まれました。
まずは、筐体の分解です。
ゴムベルトが動かないということなので、まずはモーターが動かない原因を
点検します。
最初に電池Boxを点検します。
電池を入れて端子間の電圧を計測します。
電池Boxは単2電池2本の直列接続で、電池2本の電圧は各々1.4V。
ですから、電池Box外側での端子間電圧は2.8Vのはずです。
ですが、テスターで計ると1.4V程度の電圧しか示しません。
よく見ると、電池の+-端子と接触する電池Boxの端子の作りが雑です。
いわゆる構造的欠陥といえます。
今度は、テスターの抵抗計で、電極と直接接触する部分と電池Box外に出ている部
分との抵抗を計ると抵抗がゼロではありません。
電池Boxは直列接続で、
電池Box外側端子 ーー> 電池Box端子 ーー>電池マイナス電極 ーー>
電池プラス電極 ーー> 電池Box端子 ーー> 導線 ーー> ヒューズ ーー> 導線 ーー>
電池Box端子ーー> 電池マイナス電極ーー>電池Box端子ーー> 電池Box外側端子
というように接続されるようになっています。
電池電極と電池Boxでの端子の接触だけでも4箇所にありますから、抵抗が合計されると合
成抵抗は大きくなり、結局、2,8Vの電圧が出るべき所1.4V程度しか出ないという理屈になる
訳です。
電圧1.4Vの程度の電圧では、ゴムベルトを回転させるときに負荷がかかりますので、
モーターが動くはずはありません。
そこで、電池Box端子の各端子を磨くと同時に、電気抵抗を減らすために構造的欠陥を一つ
一つ修理しました。
この後、電池Boxの外側で端子間電圧を測るとしっかり2.8Vの電圧が出るようになりました。
電源スイッチをONにするとモーターは勢いよく回転し始めました。
モーターのトルクも十分です。
モーターを含む動作部分はBoxに納められています。
ギアにもゴミ等がついていませんし、ギアの穴の緩みもないようです。
ゴムベルトも力強く回っています。
これで問題は解決したと判断します。
修理完了です。