2020年03月01日
3月1日 アマチュア無線アンテナに用いるワイヤーの購入
3月1日
アンテナ線用ワイヤーの購入
1月24日から無線局に実戦投入したYaesu FTDX101MPには3個のアンテナ
端子が付いています。
2波同時受信もできます。
ですから、多バンドのアンテナや複数のモノバンドのアンテナを繋ぐと何かと便
利です。
そこで、1月24日に、Comet のワイヤータイプ5バンドダイポールアンテナ CWA-
1000 を購入しました。
3.5・7・14・21・28MHzの5バンドアンテナです。
具体的には、3.5・7・21MHzの3バンドアンテナと、14・28MHzの2バンドアンテナ
を同じバランに繋ぎ、1本5バンドのアンテナとして機能させるアンテナです。
付属のバランCBL-1000と付属のワイヤーなら上記5バンドのアンテナが作れま
す。さらに異なる長さのワイヤーを用意すれば、18MHzや21MHzのモノバンド
アンテナ、さらにそれらを組み合わせたマルチのバンドのアンテナを容易に作る
ことができますので、応用範囲が広く、実験も簡単にできます。
ついでに50MHz帯のバランを購入ないし自作すれば、50MHz帯のアンテナも
作れます。
さて、アンテナの調整ですが、28MHzと14MHz帯の2バンドセットでは、周波数
とSWR調整がうまくいきました。
28MHz帯ではSWRが1.0まで落ちました。
それに気を良くし、21・7・3.5MHzの3バンドセットの調整作業はしばらくほったら
かしになっていました。
昨日、天気が良かったので、日向ぼっこを兼ね、21・7・3.5MHzの3バンドセット
の調整作業を思い立ちました。
ところが、最初の作業で躓いてしまいました。
作業の第1段階は、21MHz帯のワイヤーの長さ調整です。
しかし、SWRが21MHz近くで最低になりこれはうまくいったと思った、その瞬間
についうっかりミス。
何を勘違いしたのか、ワイヤーを切り過ぎてしまい、SWRが最低になる周波数
が22.2MHzまで1MHz以上ジャンプしてしまいました。
過ぎたるは及ばざるが如しで、もはや21MHzバンドでは使えません。
ワイヤーを継ぎ足せば21MHz帯で使えるようになりますが、耐久性や張力などで
不都合が生じます。
作業の第2段階は、21MHzトラップコイルの先に7MHz用のワイヤー(約4m)およ
び7MHzトラップコイルを取り付けた上で、7MHz帯のワイヤーの長さを調整する
ことです。
しかし、作業は第1段の21MHz帯の調整で失敗し、予備のワイヤーは持っていな
い、ということで作業は全くお手上げの状態になってしまいました。
これはいかんと、慌ててネットで検索、フジクラの同一規格のアンテナ線(ワイヤー)
を切り売りしているショップはないかと検索しました。
Comet CWA-1000で使用されているワイヤーは、フジクラ製 IV 3.5SQの電線で
す。
7本の銅線の撚り線で内径は公称3.5mm,、外径は4mm。
ネットのAmazonで検索すると、アンテナワイヤーをメートル単位で切り売りする
ショップはありました。
必要とする最小の長さは8mです。
何m買おうかと考えていたところ、たまたまリーズナブルな単価で1パック22mの
商品が見つかりました。
サンコー電商さんが販売しているものです。
「アンテナワイヤーに最適」と謳っています
電線の仕様
被服外径:約4.0mm、胴体外径:約2.4mm、絶縁体の厚さ:約0.8mm、
素線数/素線経:7本/0.8mm、条長:22m
ところで、電波の速さは真空中300Mm/秒ですから、7MHzの電波の波長は約
42.86mです。
その1/2波長は21.43mです。
このことから、1/2波長のダイポールアンテナに使うワイヤーの長さは、単純計算では、
約21.43mとなります。
ワイヤーが22m単位で売られているのにはこういう訳があるのです。
7MHz帯のモノバンド1/2波長ダイポールアンテナを製作するのであれば、22mのワイ
ヤーを半分に切り、片側11mにしてバランに接続し、そこから少しずつワイヤーを切
り詰めて行きながら周波数とSWRを調整します。
さらに探すと1パック42mの商品もありました。
因みに、Cometの3.5MHz帯モノバンド・ワイヤーダイポールアンテナCWA-3.5H
に使われているのは22mのワイヤー2本です。
42mの条長でパック売りしているのは3.5MHz帯対応を謳っているということです。
しかし、「フジクラ製電線」ということが明記してありません。
そこでフジクラFujikura Dia Cable のホームページに入って行き電線の仕様書の
PDFファイルをダウンロードしました。
仕様書をみると、当該ワイヤーの規格はサンコー電商の商品の規格と同一でし
た。
どうやら、フジクラ製であるようです。
しかし、多少は不安でありますが。
今日届いた荷物の伝票です。

実際は電線の長さが23mあるようです。

ワイヤーのメーカーはどこかと多少不安な気持ちで点検しました。
幸い、電線はフジクラ製でした。

Cometのアンテナワイヤーと同一品なので、安心です。
今日届いた23m長の電線を使い、早速作業に入りました。
CWA-1000f付属のマニュアルに従って3.7mの電線を2本切り出しました。
もし、ワイヤーがフジクラ製のものと同一でないなら、つまり、銅線の材質が違う、
電線の構造(単線、撚り線)も違う、銅線の太さも違うなら、3.7mずつ切り出すと
いう作業さえ出来ません。
なぜなら、切り詰める長さ、例えば切り詰め2センチで、共振周波数が何ヘルツ
上昇するかが分からないので、まずはその計算から始めなければならないから
です。
ワイヤーには、片方に圧着端子を取り付け、圧着端子はバランに取り付けます
また他の片方には、21MHz帯のトラップコイルを取り付けます。
もう1本のワイヤーも同様です。

そして、何回かのワイヤーカットの後、21.216MHz辺りでSWRが1.1まで落ちるとこ
ろまできました。

アンテナを張る場所や高さの調整が残りますが、SWRが1.1ですから実用上は問
題ありません。
めでたし、めでたしです。
7MHzバンドと3.5MHZバンドを付加する作業はゆっくりとやりましょう。
ところで、新しく買ったワイヤー(IV 3.5SQ電線)とバランとを接続するための端子
として朝日電器(株)の丸形圧着端子PS-673Hを購入しました。

ワイヤーに圧着端子を取り付け、それをバランに接続した様子は以下です。

アンテナ線用ワイヤーの購入
1月24日から無線局に実戦投入したYaesu FTDX101MPには3個のアンテナ
端子が付いています。
2波同時受信もできます。
ですから、多バンドのアンテナや複数のモノバンドのアンテナを繋ぐと何かと便
利です。
そこで、1月24日に、Comet のワイヤータイプ5バンドダイポールアンテナ CWA-
1000 を購入しました。
3.5・7・14・21・28MHzの5バンドアンテナです。
具体的には、3.5・7・21MHzの3バンドアンテナと、14・28MHzの2バンドアンテナ
を同じバランに繋ぎ、1本5バンドのアンテナとして機能させるアンテナです。
付属のバランCBL-1000と付属のワイヤーなら上記5バンドのアンテナが作れま
す。さらに異なる長さのワイヤーを用意すれば、18MHzや21MHzのモノバンド
アンテナ、さらにそれらを組み合わせたマルチのバンドのアンテナを容易に作る
ことができますので、応用範囲が広く、実験も簡単にできます。
ついでに50MHz帯のバランを購入ないし自作すれば、50MHz帯のアンテナも
作れます。
さて、アンテナの調整ですが、28MHzと14MHz帯の2バンドセットでは、周波数
とSWR調整がうまくいきました。
28MHz帯ではSWRが1.0まで落ちました。
それに気を良くし、21・7・3.5MHzの3バンドセットの調整作業はしばらくほったら
かしになっていました。
昨日、天気が良かったので、日向ぼっこを兼ね、21・7・3.5MHzの3バンドセット
の調整作業を思い立ちました。
ところが、最初の作業で躓いてしまいました。
作業の第1段階は、21MHz帯のワイヤーの長さ調整です。
しかし、SWRが21MHz近くで最低になりこれはうまくいったと思った、その瞬間
についうっかりミス。
何を勘違いしたのか、ワイヤーを切り過ぎてしまい、SWRが最低になる周波数
が22.2MHzまで1MHz以上ジャンプしてしまいました。
過ぎたるは及ばざるが如しで、もはや21MHzバンドでは使えません。
ワイヤーを継ぎ足せば21MHz帯で使えるようになりますが、耐久性や張力などで
不都合が生じます。
作業の第2段階は、21MHzトラップコイルの先に7MHz用のワイヤー(約4m)およ
び7MHzトラップコイルを取り付けた上で、7MHz帯のワイヤーの長さを調整する
ことです。
しかし、作業は第1段の21MHz帯の調整で失敗し、予備のワイヤーは持っていな
い、ということで作業は全くお手上げの状態になってしまいました。
これはいかんと、慌ててネットで検索、フジクラの同一規格のアンテナ線(ワイヤー)
を切り売りしているショップはないかと検索しました。
Comet CWA-1000で使用されているワイヤーは、フジクラ製 IV 3.5SQの電線で
す。
7本の銅線の撚り線で内径は公称3.5mm,、外径は4mm。
ネットのAmazonで検索すると、アンテナワイヤーをメートル単位で切り売りする
ショップはありました。
必要とする最小の長さは8mです。
何m買おうかと考えていたところ、たまたまリーズナブルな単価で1パック22mの
商品が見つかりました。
サンコー電商さんが販売しているものです。
「アンテナワイヤーに最適」と謳っています
電線の仕様
被服外径:約4.0mm、胴体外径:約2.4mm、絶縁体の厚さ:約0.8mm、
素線数/素線経:7本/0.8mm、条長:22m
ところで、電波の速さは真空中300Mm/秒ですから、7MHzの電波の波長は約
42.86mです。
その1/2波長は21.43mです。
このことから、1/2波長のダイポールアンテナに使うワイヤーの長さは、単純計算では、
約21.43mとなります。
ワイヤーが22m単位で売られているのにはこういう訳があるのです。
7MHz帯のモノバンド1/2波長ダイポールアンテナを製作するのであれば、22mのワイ
ヤーを半分に切り、片側11mにしてバランに接続し、そこから少しずつワイヤーを切
り詰めて行きながら周波数とSWRを調整します。
さらに探すと1パック42mの商品もありました。
因みに、Cometの3.5MHz帯モノバンド・ワイヤーダイポールアンテナCWA-3.5H
に使われているのは22mのワイヤー2本です。
42mの条長でパック売りしているのは3.5MHz帯対応を謳っているということです。
しかし、「フジクラ製電線」ということが明記してありません。
そこでフジクラFujikura Dia Cable のホームページに入って行き電線の仕様書の
PDFファイルをダウンロードしました。
仕様書をみると、当該ワイヤーの規格はサンコー電商の商品の規格と同一でし
た。
どうやら、フジクラ製であるようです。
しかし、多少は不安でありますが。
今日届いた荷物の伝票です。
実際は電線の長さが23mあるようです。
ワイヤーのメーカーはどこかと多少不安な気持ちで点検しました。
幸い、電線はフジクラ製でした。
Cometのアンテナワイヤーと同一品なので、安心です。
今日届いた23m長の電線を使い、早速作業に入りました。
CWA-1000f付属のマニュアルに従って3.7mの電線を2本切り出しました。
もし、ワイヤーがフジクラ製のものと同一でないなら、つまり、銅線の材質が違う、
電線の構造(単線、撚り線)も違う、銅線の太さも違うなら、3.7mずつ切り出すと
いう作業さえ出来ません。
なぜなら、切り詰める長さ、例えば切り詰め2センチで、共振周波数が何ヘルツ
上昇するかが分からないので、まずはその計算から始めなければならないから
です。
ワイヤーには、片方に圧着端子を取り付け、圧着端子はバランに取り付けます
また他の片方には、21MHz帯のトラップコイルを取り付けます。
もう1本のワイヤーも同様です。
そして、何回かのワイヤーカットの後、21.216MHz辺りでSWRが1.1まで落ちるとこ
ろまできました。
アンテナを張る場所や高さの調整が残りますが、SWRが1.1ですから実用上は問
題ありません。
めでたし、めでたしです。
7MHzバンドと3.5MHZバンドを付加する作業はゆっくりとやりましょう。
ところで、新しく買ったワイヤー(IV 3.5SQ電線)とバランとを接続するための端子
として朝日電器(株)の丸形圧着端子PS-673Hを購入しました。
ワイヤーに圧着端子を取り付け、それをバランに接続した様子は以下です。
この記事へのコメント
暑さのせいか、21メガ用のワイヤーを、うっかり短く切りすぎてしまい途方に暮れていたところ、とても役に立つ記事に巡り会い感謝です。
フジクラの3.5SQと圧着端子PS-673Hを購入しました。ありがとうございました。
フジクラの3.5SQと圧着端子PS-673Hを購入しました。ありがとうございました。
Posted by 白猫カフェ☆彡 at 2023年08月17日 14:12