2017年10月08日
10月8日 カズオ・イシグロ氏ノーベル文学賞受賞おめでとうございます
ノーベル賞に関して、私の専門外の分野である文学の分野で期待していたことがついに現
実のものとなった。

数年前から、ノーベル賞の季節になると、私は授業の時に、「専門外の分野ではあるが、ノー
ベル文学賞に関しては、 カズオ・イシグロ氏が受賞すると期待しているしそう思っている」と言
い続けてきた。
今年も9月末の授業で、上記のことを学生に述べていた。
カズオ・イシグロ氏を知っているかと尋ねたら手を上げた学生はいなかった。
寂しい気持ちで講義を終えてきた。
そして先週金曜日(10月6日)、朝刊でイシグロ氏の受賞を知った。
この上なく安堵しまたうれしかった。
その日ちょうど講義があったので、学生に「先生の言っていたことが当たっただろう。みんな
にはつまらない世間話をしているように見えるが、実は大事なことを示唆していることもあ
るのだ。だから先生を信用しなさい。世間話のようでも先生の話は聞き捨てにしないように」と
強調した。
カズオ・イシグロ氏の著作を最初に読んだのが『日の名残り』で1994年のことであった。
私は英国に留学したこともあるので、日本人の作家が、英文で、しかも英国の貴族の館の
執事の生活を描いたということに興味をもち手に取った。
軽い気持ちで読み始めたのだが、自分が見てきた以上のいわば本物の英国の姿を感じ感
動してしまった記憶がある。
書かれている内容以上のものを読者である私が受け取ったのかもしれない。
それ以降、私はカズオ・イシグロ氏を小説家としてではなく一流の文学者とみなして尊敬して
きた。
こういった直感は研究者なら誰しも感じる性質のものであろう。
おめでとうございます。
実のものとなった。
数年前から、ノーベル賞の季節になると、私は授業の時に、「専門外の分野ではあるが、ノー
ベル文学賞に関しては、 カズオ・イシグロ氏が受賞すると期待しているしそう思っている」と言
い続けてきた。
今年も9月末の授業で、上記のことを学生に述べていた。
カズオ・イシグロ氏を知っているかと尋ねたら手を上げた学生はいなかった。
寂しい気持ちで講義を終えてきた。
そして先週金曜日(10月6日)、朝刊でイシグロ氏の受賞を知った。
この上なく安堵しまたうれしかった。
その日ちょうど講義があったので、学生に「先生の言っていたことが当たっただろう。みんな
にはつまらない世間話をしているように見えるが、実は大事なことを示唆していることもあ
るのだ。だから先生を信用しなさい。世間話のようでも先生の話は聞き捨てにしないように」と
強調した。
カズオ・イシグロ氏の著作を最初に読んだのが『日の名残り』で1994年のことであった。
私は英国に留学したこともあるので、日本人の作家が、英文で、しかも英国の貴族の館の
執事の生活を描いたということに興味をもち手に取った。
軽い気持ちで読み始めたのだが、自分が見てきた以上のいわば本物の英国の姿を感じ感
動してしまった記憶がある。
書かれている内容以上のものを読者である私が受け取ったのかもしれない。
それ以降、私はカズオ・イシグロ氏を小説家としてではなく一流の文学者とみなして尊敬して
きた。
こういった直感は研究者なら誰しも感じる性質のものであろう。
おめでとうございます。