2017年10月23日
10月21日 イベント会場での出張おもちゃ修理
10月22日(土)
明日はアマチュア無線技士の国家試験がある。
しかし、それも元々はおもちゃ病院でのおもちゃ修理の技術上のことから瓢箪から駒とし
て出てきたことなので、おもちゃの修理の方が受験勉強より重要なのだ。
今日は市内のイベント会場に出かけての出張修理。
1件目
これから仕事開始。
獅子舞人形。

動かないということでの修理依頼。
カルテによると圧電センサーが働かないらしい。
圧電センサーには荷造り用ガムテープの切れ端が貼り付けてあった。
点検すると圧電センサーに接続すべき2本のリード線が素子から外れてしまっている。
指でリード線をつまみ圧電素子に接触させたら、何もしないのに、つまり手をたたい大きな
音を出したりしないのに、笛や太鼓の囃子が鳴り出し獅子が踊り出した。
これは明らかにセンサーの誤作動だ!?!?
しかし、すぐに気づいたのはイベント会場が非常に騒々しいことである。
90デシベルは超している音の洪水。
大音響。
会場の大きなスピーカーががなりたてている。
これなら空気の振動で圧電センサーが作動するはずだ。
まずは、半田ごてを取り出し、リード線を圧電素子に半田付け。

次は、会場の外におもちゃを持って出て、音のない静かな環境のなかでセンサーの作動
状況を点検。
センサーの誤作動はなかった。
衣装をかぶせ修理完了。
1件落着。
2件目。
洗濯機である。
あらえま洗濯機。
水を使わない洗濯機なのだという。

動かないということで持ち込まれた。
なにはともあれ分解。
おもちゃ修理は分解から始まる。

スイッチの端子で導通を確認。
異常なし。
配線関係異常なし。
モーターは、安定化電源から直接に電圧を印可すると問題なく動く。
電池Boxはどうなっているかなと見ると、黒いリード線が1本端子から外れてしまっている。

外国製のリード線の質が粗悪なのと、さらにリード線が非常に細いので、熱を持つし切れや
すいのだ。
おそらく熱でリード線が溶け端子から外れてしまったのだろう。
リード線を電池Boxの端子に接触させモータの作動を点検すると問題なく動く。
故障の原因はリード線の端子からの外れにあるようだ。
そこでリード線をもっと太いものに交換することにした。

リード線を交換し半田付け。
点検したら問題なく動くし、スピーカーからは洗濯機の動作音が出る。
申し分なし。
後は組み立て。

これで1件落着
3件目。
Kyosho製スバルのラジコンカー。

動かないということで持ち込まれた。
プロポから電波が出ているかどうか点検。
ラジオを使って確認。
問題ない。
チャネルはA、B、Cの3つ。
プロポと本体とのマッチングを点検したがうまく作動しない。
カバーを外して内部を点検。

モーター類の点検。

後輪駆動用のモーターは異常なし。
前輪方向調整用モータも異常なし。
後は、電池Boxから基板への電源供給のチェック、チャネルのマッチングのテスト。
時間がかかりそうなのでイベント会場での作業は中止することにした。
4件目
アンパンマンのブルドーザー。

動かないということでの修理依頼。
さっと点検すると、すぐに気づいたのはコントローラとブルドーザ本体とを結ぶケー
ブル(リード線)の被覆が破れあちこちから銅線が顔をのぞかせているし、ところど
ころで切れてしまっている。
ケーブルを交換。

問題なく動くようになった。
これで修理完了。
5件目
手動で飛ばすプロペラ。
竹とんぼの現代版である。

紐が中に入ってしまって遊べなくなったらしい。
グリップ部分を分解してみるとゴム輪が切れてしまっている。
ゴム輪をつなぎ直し、紐を取り出した。
手で紐を引っ張って羽を飛ばし、紐の取っ手を手から離したら自動的に紐が巻き取
られるように設定した。
めでたく遊べるようになった。
修理完了。
このおもちゃを持ち込んで来たのはまだ幼い男の兄弟だった。
2人で3個のおもちゃを修理に持ち込んできたのだ。
2人は、3個のおもちゃをイベント会場ですぐに修理してもらえると期待していたようだが、
故障の原因によってはすぐには直せないと説明したら、まだなんとか遊べる2個のおもち
ゃを手元において、残りの1個を修理に出すことに決めた。
彼らが、何を手元に残し、何を修理に出すかの選択に惑う姿を間近に見て、改めて、おも
ちゃが子供たちにとって大事な遊び道具なんだと実感した。
明日はアマチュア無線技士の国家試験がある。
しかし、それも元々はおもちゃ病院でのおもちゃ修理の技術上のことから瓢箪から駒とし
て出てきたことなので、おもちゃの修理の方が受験勉強より重要なのだ。
今日は市内のイベント会場に出かけての出張修理。
1件目
これから仕事開始。
獅子舞人形。
動かないということでの修理依頼。
カルテによると圧電センサーが働かないらしい。
圧電センサーには荷造り用ガムテープの切れ端が貼り付けてあった。
点検すると圧電センサーに接続すべき2本のリード線が素子から外れてしまっている。
指でリード線をつまみ圧電素子に接触させたら、何もしないのに、つまり手をたたい大きな
音を出したりしないのに、笛や太鼓の囃子が鳴り出し獅子が踊り出した。
これは明らかにセンサーの誤作動だ!?!?
しかし、すぐに気づいたのはイベント会場が非常に騒々しいことである。
90デシベルは超している音の洪水。
大音響。
会場の大きなスピーカーががなりたてている。
これなら空気の振動で圧電センサーが作動するはずだ。
まずは、半田ごてを取り出し、リード線を圧電素子に半田付け。
次は、会場の外におもちゃを持って出て、音のない静かな環境のなかでセンサーの作動
状況を点検。
センサーの誤作動はなかった。
衣装をかぶせ修理完了。
1件落着。
2件目。
洗濯機である。
あらえま洗濯機。
水を使わない洗濯機なのだという。
動かないということで持ち込まれた。
なにはともあれ分解。
おもちゃ修理は分解から始まる。
スイッチの端子で導通を確認。
異常なし。
配線関係異常なし。
モーターは、安定化電源から直接に電圧を印可すると問題なく動く。
電池Boxはどうなっているかなと見ると、黒いリード線が1本端子から外れてしまっている。
外国製のリード線の質が粗悪なのと、さらにリード線が非常に細いので、熱を持つし切れや
すいのだ。
おそらく熱でリード線が溶け端子から外れてしまったのだろう。
リード線を電池Boxの端子に接触させモータの作動を点検すると問題なく動く。
故障の原因はリード線の端子からの外れにあるようだ。
そこでリード線をもっと太いものに交換することにした。
リード線を交換し半田付け。
点検したら問題なく動くし、スピーカーからは洗濯機の動作音が出る。
申し分なし。
後は組み立て。
これで1件落着
3件目。
Kyosho製スバルのラジコンカー。
動かないということで持ち込まれた。
プロポから電波が出ているかどうか点検。
ラジオを使って確認。
問題ない。
チャネルはA、B、Cの3つ。
プロポと本体とのマッチングを点検したがうまく作動しない。
カバーを外して内部を点検。
モーター類の点検。
後輪駆動用のモーターは異常なし。
前輪方向調整用モータも異常なし。
後は、電池Boxから基板への電源供給のチェック、チャネルのマッチングのテスト。
時間がかかりそうなのでイベント会場での作業は中止することにした。
4件目
アンパンマンのブルドーザー。
動かないということでの修理依頼。
さっと点検すると、すぐに気づいたのはコントローラとブルドーザ本体とを結ぶケー
ブル(リード線)の被覆が破れあちこちから銅線が顔をのぞかせているし、ところど
ころで切れてしまっている。
ケーブルを交換。
問題なく動くようになった。
これで修理完了。
5件目
手動で飛ばすプロペラ。
竹とんぼの現代版である。
紐が中に入ってしまって遊べなくなったらしい。
グリップ部分を分解してみるとゴム輪が切れてしまっている。
ゴム輪をつなぎ直し、紐を取り出した。
手で紐を引っ張って羽を飛ばし、紐の取っ手を手から離したら自動的に紐が巻き取
られるように設定した。
めでたく遊べるようになった。
修理完了。
このおもちゃを持ち込んで来たのはまだ幼い男の兄弟だった。
2人で3個のおもちゃを修理に持ち込んできたのだ。
2人は、3個のおもちゃをイベント会場ですぐに修理してもらえると期待していたようだが、
故障の原因によってはすぐには直せないと説明したら、まだなんとか遊べる2個のおもち
ゃを手元において、残りの1個を修理に出すことに決めた。
彼らが、何を手元に残し、何を修理に出すかの選択に惑う姿を間近に見て、改めて、おも
ちゃが子供たちにとって大事な遊び道具なんだと実感した。