2020年11月30日
11月29日 おもちゃの修理
11月28日はおもちゃ病院での修理の日でした。
たくさんの親子と一緒にたくさんのおもちゃが修理依頼でやって来ました。
受付係は嬉しい悲鳴の一方で超多忙でした。
受付を担当していて毎回感じるのは、おもちゃが動かない、光らない、
音がでない大きな原因が電池の容量不足にあることです。
お父さんお母さんはテスターを持っていませんので、電池の容量が十分
かどうか、電圧が十分高いかどうかわからず、おもちゃが故障して動かな
いのか、電池が原因で動かないのかの区別がつかないままなのです。
一寸した工作をするお父さんお母さんでしたらテスターくらいは持ってい
るでしょうが。
修理依頼の10件中、3件くらいは電池交換だけで何事もなくおもちゃが
動き始めます。
さて、私が家に持ち帰ったのは4個のプラレールの機関車。


トーマス号の蒸気機関車、トーマス号の電気機関車、JR東海道線E217
系機関車、南海電鉄12101系機関車です。
まずは、トーマス号の蒸気機関車。
電池Boxの端子が折れてとれてしまったということでの修理依頼です。
写真でもわかるようにマイナス端子が折れてなくなっています。

裏側をみると、マイナスの回路である金属の薄板には本体と固定する
ために穴が開いていました。
薄板を固定するための穴を利用し、別に銅の薄板を切り出して来てビ
スとナットで止めることにしました。

電池Box側では、銅板を折り曲げ単二電池のマイナス極側をしっかり
抑えられるように加工しました。
後はスイッチの調整などをしました。
これでおもちゃは完全復旧です。

次は、トーマス号の電気機関車です。


これはリード線の交換、接触不良の修正、スイッチの調整をいろいろ
やって修理できました。
次はJR東海道E217系機関車

これはスイッチが悪そうと診断し調整します。
すぐに直りました。
技術レベルが高い?のでこのくらいの修理は楽勝です。
最後は南海電鉄12101系機関車です。

これには手こずりました。
どうにもこうにもモーターが動き出しません。
リード線を交換したり、スイッチを調整したりしました。
さらに、モーターの尻から出ている主軸をペンチでねじり、可能性とし
てありうる主軸の固着を解決しました。
しかしモーターは動こうとしません。
問題は、経年劣化により、モーターのトルクが弱っていること、ギアの
かみ合わせが悪くなっていることで回転を妨げる力が大きいことから、
スイッチをONにしてて電圧をかけてもモーターが動き出さないのです。
そこで、やむなく安定化電源ALINCO DM-310MVを用いて2.0Vを出
力し、電池ではできないパワーをモーターに注ぎ、力ずくで動かすこと
にしました。


本体スイッチの接点に直接電圧をかけ、本体のスイッチがOFFのまま
でモーターを回転させます。
そうしたまま本体のスイッチをONにしてギアシステムを作動させます。
これで機関車が動くようになりましたが、相変わらずトルクは弱いま
まです。
単二1本(新品1.6V)の電池でやってみると、自力では動きだそうとし
ません。
人の力で車輪に回転力を与えるとようやく動き出します。
機関車を修理する方法として、①ギアシステムを分解掃除する、
②モーターの分解掃除、整流子の調整、③モーターの交換、④ギア
システムの交換といった方法もあります。
しかし、ここまでするのなら新品を買った方がよいということにもなります。
この機関車の場合は、寿命がきていると判断し、①~④の方法は用
いないことにしました。
たくさんの親子と一緒にたくさんのおもちゃが修理依頼でやって来ました。
受付係は嬉しい悲鳴の一方で超多忙でした。
受付を担当していて毎回感じるのは、おもちゃが動かない、光らない、
音がでない大きな原因が電池の容量不足にあることです。
お父さんお母さんはテスターを持っていませんので、電池の容量が十分
かどうか、電圧が十分高いかどうかわからず、おもちゃが故障して動かな
いのか、電池が原因で動かないのかの区別がつかないままなのです。
一寸した工作をするお父さんお母さんでしたらテスターくらいは持ってい
るでしょうが。
修理依頼の10件中、3件くらいは電池交換だけで何事もなくおもちゃが
動き始めます。
さて、私が家に持ち帰ったのは4個のプラレールの機関車。
トーマス号の蒸気機関車、トーマス号の電気機関車、JR東海道線E217
系機関車、南海電鉄12101系機関車です。
まずは、トーマス号の蒸気機関車。
電池Boxの端子が折れてとれてしまったということでの修理依頼です。
写真でもわかるようにマイナス端子が折れてなくなっています。
裏側をみると、マイナスの回路である金属の薄板には本体と固定する
ために穴が開いていました。
薄板を固定するための穴を利用し、別に銅の薄板を切り出して来てビ
スとナットで止めることにしました。
電池Box側では、銅板を折り曲げ単二電池のマイナス極側をしっかり
抑えられるように加工しました。
後はスイッチの調整などをしました。
これでおもちゃは完全復旧です。
次は、トーマス号の電気機関車です。
これはリード線の交換、接触不良の修正、スイッチの調整をいろいろ
やって修理できました。
次はJR東海道E217系機関車
これはスイッチが悪そうと診断し調整します。
すぐに直りました。
技術レベルが高い?のでこのくらいの修理は楽勝です。
最後は南海電鉄12101系機関車です。
これには手こずりました。
どうにもこうにもモーターが動き出しません。
リード線を交換したり、スイッチを調整したりしました。
さらに、モーターの尻から出ている主軸をペンチでねじり、可能性とし
てありうる主軸の固着を解決しました。
しかしモーターは動こうとしません。
問題は、経年劣化により、モーターのトルクが弱っていること、ギアの
かみ合わせが悪くなっていることで回転を妨げる力が大きいことから、
スイッチをONにしてて電圧をかけてもモーターが動き出さないのです。
そこで、やむなく安定化電源ALINCO DM-310MVを用いて2.0Vを出
力し、電池ではできないパワーをモーターに注ぎ、力ずくで動かすこと
にしました。
本体スイッチの接点に直接電圧をかけ、本体のスイッチがOFFのまま
でモーターを回転させます。
そうしたまま本体のスイッチをONにしてギアシステムを作動させます。
これで機関車が動くようになりましたが、相変わらずトルクは弱いま
まです。
単二1本(新品1.6V)の電池でやってみると、自力では動きだそうとし
ません。
人の力で車輪に回転力を与えるとようやく動き出します。
機関車を修理する方法として、①ギアシステムを分解掃除する、
②モーターの分解掃除、整流子の調整、③モーターの交換、④ギア
システムの交換といった方法もあります。
しかし、ここまでするのなら新品を買った方がよいということにもなります。
この機関車の場合は、寿命がきていると判断し、①~④の方法は用
いないことにしました。