2018年04月26日
4月26日 第1級アマチュア無線技士国家試験合格
4月26日
第1級アマチュア無線技士国家試験に合格しました。

4月7日に受けた国家試験の後、ブログには1アマ国家試験のことについて全く触れ
ていませんでした。
「無線工学」の試験結果が、自分としては、全くもって思わしくなかったからです。
満点近く取れなければ、試験に受かろうが落ちようが、どうでもいい、という気持ち
になっていました。
以下、少し詳しく記しましょう。
試験前は、過去問について、「法規」、「無線工学」とも満点近く(平均147.5点)と
れていましたので、本番の1アマ試験も満点近く取って、軽く通るという感触を持っ
ていました。
ところが、4月7日の国家試験本番で、目論見が大きく外れてしまいました。
午前の「法規」は、引っかかる問題もなく、33分で全問に解答とマークを終了。
60分で退室許可の指示が出たので試験官に解答用紙を渡して退室。
満点の感触がありました。
したがって、午前だけで、合格間違いなしとまるでやる気が失せたような状態
になってしまいました。
ところが、午後の「無線工学」の問題をみてびっくり。
私が知らない、ないし忘れてしまった内容の問題がいくつも含まれているでは
ありませんか。
いわば盲点を突かれた感じです。
以前のブログでも書いたことがありました。
例えばスリーブアアンテナのことを知らないとします。
そのような状態の時に、
スリーブアンテナの図は以下のA,B,Cの内のどれか、
放射インピーダンスはいくらか、
スリーブアンテナを多段にしたアンテナを何というか、
などという問題がでたら、答えようがありません。
大学で教える者として、自分の専門とは違う分野であっても、1級アマレベル
の試験には満点近くはとれなくちゃという思い込みがあります。
引っかかる内容の問題が複数あるときに、満点を取ろうとすると、どうすれば
いいか。
もう、自縄自縛の状況です。
満点を取るためには、記憶すべきデータ(数値)ないし公式を忘れた、あるい
は初めて見るような問題に焦点を当て、どんなに時間をかけてでも、なんとか
してそれらの問題に正解を得ようとします。
試験に合格するだけだったら全体の70%に正しく解答できればそれでいいの
です。
それ以上の労力を注ぐ必要はありません。
単純な思考なら、試験問題に気楽に取り組めます。
しかし、なぜか全問に解答、全問に正解の方途を追求してしまうのです。
結果は、まさに「二兎を追う者一兎も得ず」のとおり。
つまり、各問題への時間配分がめちゃくちゃになり、マークシートの点検もおろ
そかになり、ケアレスミスが発生し、しないでもいいミスをやらかしまうという結果
になってしまいました。
2時間半の試験時間をすべて使って問題に取り組みましたが、全問正解には程
遠い。
試験室を出たとたんにケアレスミスに気づいた問題が二問もありました。
その他にも試験室を出てすぐに間違ってしまったかなという感触を得た問題もあ
ります。
なぜ試験室を出てすぐに気づいたのか。
正気に帰ったのです。
ミスばかりが気になり、失敗した、大失敗だった、という悔悟の念だけが残りまし
た。
帰宅後は、全く自己採点をする気になれず。
要するに、満点近い点数でなければ、70%で合格しようが、69%で不合格にな
ろうがその間になんの違いもないように感じ、どうでもいいという心境になってい
ました。
そして26日の今日、結果通知書が届きました。
中を開いてみると4月24日付けで「合格」でした。
「合格」の二文字を見ても特に感激はありませんでした。
なぜあんなところで間違ったのか。
理解が足りなかったのか、知識の幅が狭かったのか。
それとも問題が難しかったのか。
この点が気になり、日本無線協会のホームページで今回の1アマ国家試験
合格者状況について調べてみることにしました。
表示されている合格者の番号と合格者数を元に概略で計算です。
当日受験した受験者の数が不明なので合格率はわかりません。
上3桁が404の試験場
合格者の最後の番号が354番で、合格者が80人。
合格率は、80/354=22.6%。
欠席者の数が不明なので実際の合格率の値とはかなり誤差があると
思われますが、合格率が50%を超えているということはないでしょう。
上3桁が424の試験場
合格者の最後の番号が75番で、合格者が17人。
合格率は、17/75=22.7%。
上3桁が444の試験場
合格者の最後の番号が106番で、合格者が23人。
合格率は、23/106=21.7%。
上3桁が484の試験場
合格者の最後の番号が53番で、合格者が19人。
合格率は、19/53=35.8%。
ざっとこのような結果でした。
上から三つの試験会場は受験者が比較的多いので、これら三会場で合格率
はとみると23%程度で似通っています。
-------------------------------------------------------
私の今回の試験結果
合格通知をもらいましたので、これを機会に、公表された解答と照ら
して採点してみました。
「法規」は、150点満点中の149点でした。
満点と思っていましたが1点の問題を一つミスしていました。
やはりうっかりミスです。
「無線工学」は、満点からほど遠く、場合によって合格点(105点)も
とれていない可能性もあると思っていましたが、全問を採点してみ
ると、正解は80%(120点)を超えていました。意外にも思えますが、
一安心です。
-------------------------------------------------------
さらに、受験室では難しいと感じた無線工学の問題も、再度当たって
みると、なんのこともなく解けたのもありあります。
意外にも、無線工学の試験問題は全体としてそれほど難しい問題と
感じないではありませんか。
やはり、試験室では一種のパニックに陥っていたようです。
試験室には魔物が住んでいるのでしょう。
試験室といういつもと全く違う環境の中で、受験者は「2時間半で
105点(70%)以上取らないと不合格になりますよ」といういわば脅しを
受けた形で試験に臨みます。
さらに、過去の試験結果データから、受験者の2人に1人は落ちると
いうことを知っています。
自分より先に試験室を出て行く受験者がいると焦ります。
一問5点として、数えてみて20問以下しか解答できていなければ焦
るでしょう。
焦りはさらなる早とちりやケアレスミスを誘発してしまいます。
今回の試験で、試験とは恐ろしいものだとつくづく感じました。
第1級アマチュア無線技士国家試験に合格しました。
4月7日に受けた国家試験の後、ブログには1アマ国家試験のことについて全く触れ
ていませんでした。
「無線工学」の試験結果が、自分としては、全くもって思わしくなかったからです。
満点近く取れなければ、試験に受かろうが落ちようが、どうでもいい、という気持ち
になっていました。
以下、少し詳しく記しましょう。
試験前は、過去問について、「法規」、「無線工学」とも満点近く(平均147.5点)と
れていましたので、本番の1アマ試験も満点近く取って、軽く通るという感触を持っ
ていました。
ところが、4月7日の国家試験本番で、目論見が大きく外れてしまいました。
午前の「法規」は、引っかかる問題もなく、33分で全問に解答とマークを終了。
60分で退室許可の指示が出たので試験官に解答用紙を渡して退室。
満点の感触がありました。
したがって、午前だけで、合格間違いなしとまるでやる気が失せたような状態
になってしまいました。
ところが、午後の「無線工学」の問題をみてびっくり。
私が知らない、ないし忘れてしまった内容の問題がいくつも含まれているでは
ありませんか。
いわば盲点を突かれた感じです。
以前のブログでも書いたことがありました。
例えばスリーブアアンテナのことを知らないとします。
そのような状態の時に、
スリーブアンテナの図は以下のA,B,Cの内のどれか、
放射インピーダンスはいくらか、
スリーブアンテナを多段にしたアンテナを何というか、
などという問題がでたら、答えようがありません。
大学で教える者として、自分の専門とは違う分野であっても、1級アマレベル
の試験には満点近くはとれなくちゃという思い込みがあります。
引っかかる内容の問題が複数あるときに、満点を取ろうとすると、どうすれば
いいか。
もう、自縄自縛の状況です。
満点を取るためには、記憶すべきデータ(数値)ないし公式を忘れた、あるい
は初めて見るような問題に焦点を当て、どんなに時間をかけてでも、なんとか
してそれらの問題に正解を得ようとします。
試験に合格するだけだったら全体の70%に正しく解答できればそれでいいの
です。
それ以上の労力を注ぐ必要はありません。
単純な思考なら、試験問題に気楽に取り組めます。
しかし、なぜか全問に解答、全問に正解の方途を追求してしまうのです。
結果は、まさに「二兎を追う者一兎も得ず」のとおり。
つまり、各問題への時間配分がめちゃくちゃになり、マークシートの点検もおろ
そかになり、ケアレスミスが発生し、しないでもいいミスをやらかしまうという結果
になってしまいました。
2時間半の試験時間をすべて使って問題に取り組みましたが、全問正解には程
遠い。
試験室を出たとたんにケアレスミスに気づいた問題が二問もありました。
その他にも試験室を出てすぐに間違ってしまったかなという感触を得た問題もあ
ります。
なぜ試験室を出てすぐに気づいたのか。
正気に帰ったのです。
ミスばかりが気になり、失敗した、大失敗だった、という悔悟の念だけが残りまし
た。
帰宅後は、全く自己採点をする気になれず。
要するに、満点近い点数でなければ、70%で合格しようが、69%で不合格にな
ろうがその間になんの違いもないように感じ、どうでもいいという心境になってい
ました。
そして26日の今日、結果通知書が届きました。
中を開いてみると4月24日付けで「合格」でした。
「合格」の二文字を見ても特に感激はありませんでした。
なぜあんなところで間違ったのか。
理解が足りなかったのか、知識の幅が狭かったのか。
それとも問題が難しかったのか。
この点が気になり、日本無線協会のホームページで今回の1アマ国家試験
合格者状況について調べてみることにしました。
表示されている合格者の番号と合格者数を元に概略で計算です。
当日受験した受験者の数が不明なので合格率はわかりません。
上3桁が404の試験場
合格者の最後の番号が354番で、合格者が80人。
合格率は、80/354=22.6%。
欠席者の数が不明なので実際の合格率の値とはかなり誤差があると
思われますが、合格率が50%を超えているということはないでしょう。
上3桁が424の試験場
合格者の最後の番号が75番で、合格者が17人。
合格率は、17/75=22.7%。
上3桁が444の試験場
合格者の最後の番号が106番で、合格者が23人。
合格率は、23/106=21.7%。
上3桁が484の試験場
合格者の最後の番号が53番で、合格者が19人。
合格率は、19/53=35.8%。
ざっとこのような結果でした。
上から三つの試験会場は受験者が比較的多いので、これら三会場で合格率
はとみると23%程度で似通っています。
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私の今回の試験結果
合格通知をもらいましたので、これを機会に、公表された解答と照ら
して採点してみました。
「法規」は、150点満点中の149点でした。
満点と思っていましたが1点の問題を一つミスしていました。
やはりうっかりミスです。
「無線工学」は、満点からほど遠く、場合によって合格点(105点)も
とれていない可能性もあると思っていましたが、全問を採点してみ
ると、正解は80%(120点)を超えていました。意外にも思えますが、
一安心です。
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さらに、受験室では難しいと感じた無線工学の問題も、再度当たって
みると、なんのこともなく解けたのもありあります。
意外にも、無線工学の試験問題は全体としてそれほど難しい問題と
感じないではありませんか。
やはり、試験室では一種のパニックに陥っていたようです。
試験室には魔物が住んでいるのでしょう。
試験室といういつもと全く違う環境の中で、受験者は「2時間半で
105点(70%)以上取らないと不合格になりますよ」といういわば脅しを
受けた形で試験に臨みます。
さらに、過去の試験結果データから、受験者の2人に1人は落ちると
いうことを知っています。
自分より先に試験室を出て行く受験者がいると焦ります。
一問5点として、数えてみて20問以下しか解答できていなければ焦
るでしょう。
焦りはさらなる早とちりやケアレスミスを誘発してしまいます。
今回の試験で、試験とは恐ろしいものだとつくづく感じました。