2019年10月29日
10月26日 おもちゃの修理
10月26日
おもちゃの修理に行ってきました。
他のドクターさんたちはラジコンの重機や車の修理に余念がありませ
ん。
私は受付が主たる任務なので、修理依頼の親子が来ないときは、私
の椅子(無線で言う常置場所)に腰掛け、隣のドクターさんたちの作
業に口出し。
話は余談に発展。
時として 「おもちゃが来たよ。受付しなさい」と入口付近が常置場所
のドクターさんに注意されます。
---------------------------------------
受付係が学習した内容
---------------------------------------
最近ラジコンのおもちゃが持ち込まれることが多いのです。
今日も数台のラジコンのおもちゃがやってきました。
持ち込んで来るのは主に若いママとその子供たちです。
新しい電池を入れても動かない、操縦器を操作しても動かない、新
しい電池で動かしていてもしばらくするとラジコンカーが動かなくな
る、というのが主たる理由。
受付業務を担当するようになって私が学んだのは以下のことです。
断線やギアの不都合が生じており、おもちゃ病院で修理しないと治ら
ないおもちゃの数の割合よりも、新しい電池に交換したらちゃんと動
く、プロポ(操縦器)とおもちゃ本体とのマッチングをとったらちゃんと
動くといった具合に、おもちゃそれ自体には問題がないものの数の割
合の方が大きいということです。
また、
若いママ(パパも含む)たちが電池のことやラジコンの原理をよく知
らないということです。
したがって、ラジコンで動くおもちゃがやってきたら、
受付でまずおもちゃの症状を聴く、
電池の電圧等を確かめる、
電圧が十分ならマッチングの取り方を教える、
実際にプロポを操作して子供におもちゃを動かさせる、
といった一連の手順を踏めば、受付段階で、おもちゃ病院で預か
るおもちゃか家に持ち帰ることができるおもちゃかの区別がつくの
で、おもちゃ病院の仕事の能率が格段に上がることになります。
なぜなら、修理を担当するドクターさんたちは壊れてもいないおも
ちゃを診る必要がなくなるし、所有者へ電話連絡等の事務的作
業も必要なくなるのですから。
また、おもちゃに問題がなければ、子供たちはおもちゃを家に
持って帰ってすぐに遊べます。
---------------------------------------
さて、私が家に持ち帰ったおもちゃのことに戻りましょう。
このおもちゃは、音が鳴らない、光らない、小学低学年の少年とそ
の父親が持ち込んで来ました。
受付をしていてそのおもちゃに興味がわき、私が修理を担当するこ
とにしました。

バンダイの「白招斧(びゃくしょうき)デストバイザー」といいます。

ライト(光る)&サウンド(音)。

箱から出した本体。

このおもちゃは分解するのが難しい。
ビスの数が多い上に部品がきっちり合わさって組み立てられて
います。
プラスティック製の薄くて平たいヘラでちょっとずつ隙間を開けな
くてはいけません。

割れたらおしまいなので丁寧に慎重に。
ようやく一番外側のカバーをはずすことができました。

斧の部分も分解できました。

最後に残ったのがこのおもちゃの心臓部です。
電源系統、音声系統、ライト系統の回路が入っています。

各種スイッチを点検します。
リード線も点検します。

電池ボックスの端子まで点検していたところ、最初は端子からリード
線が外れているようには見えませんでした。
しかし、何回かリード線をいじった後で、プラスの端子からリード線
が外れていることを発見しました。
リード線が焼けてぼろぼろになり今にも外れそうになっていたところ
に物理的な力がかかり端子から外れたのでしょう。

はんだ付けをやり直したのが上の写真。
はんだ付けの箇所が盛り上がって光っています。
これからわかりますように、リード線の先端(端っこ)は見た目と実
態が異なりますのでおもちゃを修理しているときは注意が必要です。
テスターで計って抵抗がゼロであっても、髪の毛ほどの細い銅線
1本でからくも繋がっている場合などでは、実際にはほとんど電流
が流れず、おもちゃが動きません(モーターは動かず、スピーカー
も鳴りません)。
また、このような状態で、何回も電源スイッチをON-OFFしますと
繋がっている細い銅線は生じた熱で焼き切れます。
これで、リード線は電池ボックス端子から完全に脱落します。
ここでは、リード線は、複数の細い銅線が束ねられ被覆され
て1本になったものを指します。
次は、組み立てて動作を確認していきます。
音はしっかり出るようになりました。

では眼はどうでしょうか。

眼もしっかり光ります。
これで修理は完成です。
おもちゃの修理に行ってきました。
他のドクターさんたちはラジコンの重機や車の修理に余念がありませ
ん。
私は受付が主たる任務なので、修理依頼の親子が来ないときは、私
の椅子(無線で言う常置場所)に腰掛け、隣のドクターさんたちの作
業に口出し。
話は余談に発展。
時として 「おもちゃが来たよ。受付しなさい」と入口付近が常置場所
のドクターさんに注意されます。
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受付係が学習した内容
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最近ラジコンのおもちゃが持ち込まれることが多いのです。
今日も数台のラジコンのおもちゃがやってきました。
持ち込んで来るのは主に若いママとその子供たちです。
新しい電池を入れても動かない、操縦器を操作しても動かない、新
しい電池で動かしていてもしばらくするとラジコンカーが動かなくな
る、というのが主たる理由。
受付業務を担当するようになって私が学んだのは以下のことです。
断線やギアの不都合が生じており、おもちゃ病院で修理しないと治ら
ないおもちゃの数の割合よりも、新しい電池に交換したらちゃんと動
く、プロポ(操縦器)とおもちゃ本体とのマッチングをとったらちゃんと
動くといった具合に、おもちゃそれ自体には問題がないものの数の割
合の方が大きいということです。
また、
若いママ(パパも含む)たちが電池のことやラジコンの原理をよく知
らないということです。
したがって、ラジコンで動くおもちゃがやってきたら、
受付でまずおもちゃの症状を聴く、
電池の電圧等を確かめる、
電圧が十分ならマッチングの取り方を教える、
実際にプロポを操作して子供におもちゃを動かさせる、
といった一連の手順を踏めば、受付段階で、おもちゃ病院で預か
るおもちゃか家に持ち帰ることができるおもちゃかの区別がつくの
で、おもちゃ病院の仕事の能率が格段に上がることになります。
なぜなら、修理を担当するドクターさんたちは壊れてもいないおも
ちゃを診る必要がなくなるし、所有者へ電話連絡等の事務的作
業も必要なくなるのですから。
また、おもちゃに問題がなければ、子供たちはおもちゃを家に
持って帰ってすぐに遊べます。
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さて、私が家に持ち帰ったおもちゃのことに戻りましょう。
このおもちゃは、音が鳴らない、光らない、小学低学年の少年とそ
の父親が持ち込んで来ました。
受付をしていてそのおもちゃに興味がわき、私が修理を担当するこ
とにしました。
バンダイの「白招斧(びゃくしょうき)デストバイザー」といいます。
ライト(光る)&サウンド(音)。
箱から出した本体。
このおもちゃは分解するのが難しい。
ビスの数が多い上に部品がきっちり合わさって組み立てられて
います。
プラスティック製の薄くて平たいヘラでちょっとずつ隙間を開けな
くてはいけません。
割れたらおしまいなので丁寧に慎重に。
ようやく一番外側のカバーをはずすことができました。
斧の部分も分解できました。
最後に残ったのがこのおもちゃの心臓部です。
電源系統、音声系統、ライト系統の回路が入っています。
各種スイッチを点検します。
リード線も点検します。
電池ボックスの端子まで点検していたところ、最初は端子からリード
線が外れているようには見えませんでした。
しかし、何回かリード線をいじった後で、プラスの端子からリード線
が外れていることを発見しました。
リード線が焼けてぼろぼろになり今にも外れそうになっていたところ
に物理的な力がかかり端子から外れたのでしょう。
はんだ付けをやり直したのが上の写真。
はんだ付けの箇所が盛り上がって光っています。
これからわかりますように、リード線の先端(端っこ)は見た目と実
態が異なりますのでおもちゃを修理しているときは注意が必要です。
テスターで計って抵抗がゼロであっても、髪の毛ほどの細い銅線
1本でからくも繋がっている場合などでは、実際にはほとんど電流
が流れず、おもちゃが動きません(モーターは動かず、スピーカー
も鳴りません)。
また、このような状態で、何回も電源スイッチをON-OFFしますと
繋がっている細い銅線は生じた熱で焼き切れます。
これで、リード線は電池ボックス端子から完全に脱落します。
ここでは、リード線は、複数の細い銅線が束ねられ被覆され
て1本になったものを指します。
次は、組み立てて動作を確認していきます。
音はしっかり出るようになりました。
では眼はどうでしょうか。
眼もしっかり光ります。
これで修理は完成です。