2019年12月15日
12月14日 おもちゃの修理
12月14日
市の社会福祉関連施設で開く定例おもちゃ病院の日。
朝早くから出かけてきました。
今日は師走の第2土曜日。
今年もあと残り2週間とちょっとです。
皆さん、歳暮や年越しの買い物で忙しく、おもちゃ病院に修理を
依頼しに来ないのではないかと思っていたのですが、予想に反
して大勢の子供たちと親たちがやってきました。
私は受付係でしたのでてんやわんやの大忙しでした。
定例の次回は12月28日の予定ですが、27日が御用納めですの
で、市の施設で開くおもちゃ病院は自動的に休みとなります。
1月の第2土曜日は、これまた施設で市の成人式のイベントがあ
りますので自動的に休みです。
したがって、次回の予定は1月25日です。
次回まで40日以上の間隔が開きますので、ドクターさんたちは皆
さん、2個ほどずつの修理仕事の土産を携えてご帰還です。
私は持ち帰りは1個でした。
この1週間で、イベント会場への土曜日出張と、3個のおもちゃを
修理しましたので、他のドクターさんたちよりはたくさん仕事をした
ことになり、今回は自分で軽いノルマにしました。。
家に帰って、早速修理です。
御用納めまでには、いやクリスマスまでには、修理は終わってお
きたいですから。
今日のおもちゃはピアノのおもちゃ。
メーカー名はなし。
Made in China.
音は鳴るが音量調節ボタンのうちの音量増大のボタンが動かな
くなったので修理してほしいと持ち込まれたものです。

おもちゃをには、下弦の月の形のボタン(音量減少ボタン)と上弦
の月の形のボタン(音量増大ボタン)があります。
この内、音量増大ボタンが、子供たちが経常的にそれを強く叩い
ていたのか、埋め込んだようにボタン穴の下方に沈んでしまって
います。
何度はじいても上に上がってきません。
これはおもちゃの音が大きくできないことを意味します。
一度、音量を絞ってしまったら、音が聞けない状態です。
修理のため、早速、おもちゃを分解します。

私は修理途中でも、回路上にトランジスタやICを見つけると、そ
れがどういうトランジスタやICかが気になり、修理を中断してデータ
シートを検索し、ダウンロードしたデータ表を眺め、電子回路を
想像することが習慣になっています。
このおもちゃにはTIPの2SC9014と2SC9012が使われています。
TIPはテキサス・インストルメンツ・パワーの略号だと思います。


黒い円形のパーツはICです。

これ以上のことはこのおもちゃの修理に直接関係していないので
やめておきましょう。
スイッチから出ている3本のリード線。
劣化が激しいようです。

と思っていたら、電池ボックスの端子から出ている赤のリード線に
続いて黒のリード線もぽろっと端子から外れてしまいました。

どちらのリード線も先端が焼き切れています。
流れる電流に対して、細くてしかも質の悪い銅線が使われていま
すので焼き切れるのです。
半田をし直ししました。
本来ならリード線も交換した方が良いのですが、おもちゃの全体が
経年劣化していますのでやめました。

音量ボタンはやすりで削って少し小さめにし、おもちゃ本体の半月
形の穴との摩擦をなくすようにしました。

これで2つの音量ボタンは上から押し下げても上方に戻るようにな
り、音量調節ができるようになりました。
これで修理完了です。
と思って組み立てたら、なんと、写真をみてもわかりますように、弦
楽器のボタンが下に落ち込んだままになっているではありませんか。
組み立て段階でミスが出たようです。
またも分解と組み立て作業が入ってしまいました。
市の社会福祉関連施設で開く定例おもちゃ病院の日。
朝早くから出かけてきました。
今日は師走の第2土曜日。
今年もあと残り2週間とちょっとです。
皆さん、歳暮や年越しの買い物で忙しく、おもちゃ病院に修理を
依頼しに来ないのではないかと思っていたのですが、予想に反
して大勢の子供たちと親たちがやってきました。
私は受付係でしたのでてんやわんやの大忙しでした。
定例の次回は12月28日の予定ですが、27日が御用納めですの
で、市の施設で開くおもちゃ病院は自動的に休みとなります。
1月の第2土曜日は、これまた施設で市の成人式のイベントがあ
りますので自動的に休みです。
したがって、次回の予定は1月25日です。
次回まで40日以上の間隔が開きますので、ドクターさんたちは皆
さん、2個ほどずつの修理仕事の土産を携えてご帰還です。
私は持ち帰りは1個でした。
この1週間で、イベント会場への土曜日出張と、3個のおもちゃを
修理しましたので、他のドクターさんたちよりはたくさん仕事をした
ことになり、今回は自分で軽いノルマにしました。。
家に帰って、早速修理です。
御用納めまでには、いやクリスマスまでには、修理は終わってお
きたいですから。
今日のおもちゃはピアノのおもちゃ。
メーカー名はなし。
Made in China.
音は鳴るが音量調節ボタンのうちの音量増大のボタンが動かな
くなったので修理してほしいと持ち込まれたものです。
おもちゃをには、下弦の月の形のボタン(音量減少ボタン)と上弦
の月の形のボタン(音量増大ボタン)があります。
この内、音量増大ボタンが、子供たちが経常的にそれを強く叩い
ていたのか、埋め込んだようにボタン穴の下方に沈んでしまって
います。
何度はじいても上に上がってきません。
これはおもちゃの音が大きくできないことを意味します。
一度、音量を絞ってしまったら、音が聞けない状態です。
修理のため、早速、おもちゃを分解します。
私は修理途中でも、回路上にトランジスタやICを見つけると、そ
れがどういうトランジスタやICかが気になり、修理を中断してデータ
シートを検索し、ダウンロードしたデータ表を眺め、電子回路を
想像することが習慣になっています。
このおもちゃにはTIPの2SC9014と2SC9012が使われています。
TIPはテキサス・インストルメンツ・パワーの略号だと思います。
黒い円形のパーツはICです。
これ以上のことはこのおもちゃの修理に直接関係していないので
やめておきましょう。
スイッチから出ている3本のリード線。
劣化が激しいようです。
と思っていたら、電池ボックスの端子から出ている赤のリード線に
続いて黒のリード線もぽろっと端子から外れてしまいました。
どちらのリード線も先端が焼き切れています。
流れる電流に対して、細くてしかも質の悪い銅線が使われていま
すので焼き切れるのです。
半田をし直ししました。
本来ならリード線も交換した方が良いのですが、おもちゃの全体が
経年劣化していますのでやめました。
音量ボタンはやすりで削って少し小さめにし、おもちゃ本体の半月
形の穴との摩擦をなくすようにしました。
これで2つの音量ボタンは上から押し下げても上方に戻るようにな
り、音量調節ができるようになりました。
これで修理完了です。
と思って組み立てたら、なんと、写真をみてもわかりますように、弦
楽器のボタンが下に落ち込んだままになっているではありませんか。
組み立て段階でミスが出たようです。
またも分解と組み立て作業が入ってしまいました。