2019年12月10日
12月8日 おもちゃの修理
12月8日
12月7日(土)は市内のある会場でイベントがありました。
私の所属するおもちゃ病院もイベントに参加しました。
常置場所でのおもちゃ修理でもないのに、たくさんのおもちゃが修理依頼でやってき
ました。
会場が、市の中心地にあり、交通が至便であるということも一因です。
しかし、おもちゃの修理に関しますと、出張修理ではどうしても持ち込む修理道具や
部品が数少ないので、会場での修理はまったくはかどりません。
参加したスタッフの主な業務はおもちゃの受付で、あとは身内の懇談会でした。
したがって、ほとんどのおもちゃは病院に持ち帰りです。
私は3個のおもちゃを家に持ち帰りました。
(1) 修理1個目
「Combiのおもちゃの携帯」です。
2005年のコピーライトがあります。


音が鳴らないので修理にやってきました。
分解して内部の診断です。

テスターで回路を点検していくと、電池ボックスからスピーカーにかけ、
全体的に導通に問題があるように見受けられます。
電池ボックスに緑青が見つかりました。

電池ボックスを掃除しました。
少しいじっていると黒のリード線が電池ボックスの端子からポロッと
とれてしまいました。
リード線も回路の場所によってぼろぼろになっているようです。

適宜リード線を取り替えました。
これで修理はおわりでしょう。

ボタン電池を入れ、スイッチをオンにし、カメラのシャッター、電話、かえる、音楽などの
ボタンを押すとちゃんと音が出ます。
これで修理は完了です。
(2) 2個目です。
「ガラガラ」と呼称されるおもちゃです。
母親の胎内で聞いていた音に近い音を出し、赤ちゃんが安心するおもちゃです。
音が鳴らないということで修理依頼がありました。

まずは分解です。


スピーカー(圧電ブザー)の端子が外れてしまっています。

圧電ブザー自体がぼろぼろです。
すごい年代物のおもちゃのようで、30年以上経っているのではないでしょうか。


音の大きさ等を評価し、圧電ブザーを取り替えました。

これで修理完了です。
(3) 3個目です。
「銭小僧」というおもちゃです。

動作しないということで修理依頼があったものです。
これも、かなりの年代物のようです。
電池ボックスを点検するとマイナス極の端子が、さび付いて劣化し、欠損しています。

試しに電池から電流が流れるように設定してみますと、ちゃんとモーターが回ります。
したがって、おもちゃが動作しない原因は電池ボックスにあるようです。
しかし、電池ボックスを根本的に修理するためにはおもちゃを分解しなくてはなりませ
んが、分解の糸口がつかめません。
時間を掛け、あれやこれやと分解を試みましたができません。
分解できないとなると、修理の作業の手立ては、外部から電池ボックス内をいじれる
範囲に限られます。
そこで、欠損したマイナス極の端子でわずかに残った部分を利用して端子を作る形で
修理することにしました。
ただし、底に残った残存部分にマイナス端子となる部材を直接半田付けするのは、電
池ボックスが樹脂製ですから溶けてしまう恐れがあり、困難です。
あれやこれや考え、まずは写真のような部材と形で端子を構成することにしました。

できあがりはこれよりずっときれいです。
試行錯誤の結果、電池ボックスがようやく電池ボックスとして機能するようにまでなり
ました。
さて、電池を電池ボックスに入れて試運転です。
長野冬季五輪の記念500円硬貨を手に乗せ、上から押し下げておもちゃを起動させ
ます。

すると銭小僧は、目を開け、左手を上方に上げ、コインを口の中に飲み込みます。

次に口の中でカシャカシャと食べ始めます。
体を左右に揺らします。
最後に、銭がおいしかったと舌なめずりします。

そして目をつむり、動作を停止します。

試運転は大成功。
修理完了です。
おもちゃは分解できませんでしたがなんとか修理でました。
12月7日(土)は市内のある会場でイベントがありました。
私の所属するおもちゃ病院もイベントに参加しました。
常置場所でのおもちゃ修理でもないのに、たくさんのおもちゃが修理依頼でやってき
ました。
会場が、市の中心地にあり、交通が至便であるということも一因です。
しかし、おもちゃの修理に関しますと、出張修理ではどうしても持ち込む修理道具や
部品が数少ないので、会場での修理はまったくはかどりません。
参加したスタッフの主な業務はおもちゃの受付で、あとは身内の懇談会でした。
したがって、ほとんどのおもちゃは病院に持ち帰りです。
私は3個のおもちゃを家に持ち帰りました。
(1) 修理1個目
「Combiのおもちゃの携帯」です。
2005年のコピーライトがあります。
音が鳴らないので修理にやってきました。
分解して内部の診断です。
テスターで回路を点検していくと、電池ボックスからスピーカーにかけ、
全体的に導通に問題があるように見受けられます。
電池ボックスに緑青が見つかりました。
電池ボックスを掃除しました。
少しいじっていると黒のリード線が電池ボックスの端子からポロッと
とれてしまいました。
リード線も回路の場所によってぼろぼろになっているようです。
適宜リード線を取り替えました。
これで修理はおわりでしょう。
ボタン電池を入れ、スイッチをオンにし、カメラのシャッター、電話、かえる、音楽などの
ボタンを押すとちゃんと音が出ます。
これで修理は完了です。
(2) 2個目です。
「ガラガラ」と呼称されるおもちゃです。
母親の胎内で聞いていた音に近い音を出し、赤ちゃんが安心するおもちゃです。
音が鳴らないということで修理依頼がありました。
まずは分解です。
スピーカー(圧電ブザー)の端子が外れてしまっています。
圧電ブザー自体がぼろぼろです。
すごい年代物のおもちゃのようで、30年以上経っているのではないでしょうか。
音の大きさ等を評価し、圧電ブザーを取り替えました。
これで修理完了です。
(3) 3個目です。
「銭小僧」というおもちゃです。
動作しないということで修理依頼があったものです。
これも、かなりの年代物のようです。
電池ボックスを点検するとマイナス極の端子が、さび付いて劣化し、欠損しています。
試しに電池から電流が流れるように設定してみますと、ちゃんとモーターが回ります。
したがって、おもちゃが動作しない原因は電池ボックスにあるようです。
しかし、電池ボックスを根本的に修理するためにはおもちゃを分解しなくてはなりませ
んが、分解の糸口がつかめません。
時間を掛け、あれやこれやと分解を試みましたができません。
分解できないとなると、修理の作業の手立ては、外部から電池ボックス内をいじれる
範囲に限られます。
そこで、欠損したマイナス極の端子でわずかに残った部分を利用して端子を作る形で
修理することにしました。
ただし、底に残った残存部分にマイナス端子となる部材を直接半田付けするのは、電
池ボックスが樹脂製ですから溶けてしまう恐れがあり、困難です。
あれやこれや考え、まずは写真のような部材と形で端子を構成することにしました。
できあがりはこれよりずっときれいです。
試行錯誤の結果、電池ボックスがようやく電池ボックスとして機能するようにまでなり
ました。
さて、電池を電池ボックスに入れて試運転です。
長野冬季五輪の記念500円硬貨を手に乗せ、上から押し下げておもちゃを起動させ
ます。
すると銭小僧は、目を開け、左手を上方に上げ、コインを口の中に飲み込みます。
次に口の中でカシャカシャと食べ始めます。
体を左右に揺らします。
最後に、銭がおいしかったと舌なめずりします。
そして目をつむり、動作を停止します。
試運転は大成功。
修理完了です。
おもちゃは分解できませんでしたがなんとか修理でました。