2015年12月13日
12月12日 おもちゃの修理
12日(土曜日)はおもちゃの修理に行ってきた。
(1) まずはプラレールの車軸に使われていたピニオンギアの交換。
基準円直径6mm、モジュール0.5のピニオンギアを事務所の部品ボックスから取り出してきた。
車輪と破損したピニオンギアを取り外し、新しいピニオンギアを車軸に差し込む。
差し込む際はかなりの力が必要だが問題なく完了。
車軸に少し瞬間接着剤を塗って車輪をはめ込み固着させる。
以上でプラレールの修理は完了。

(2) 次はドラムのおもちゃ。
ドラムをたたいても音がならないといいうことで持ち込まれたものだ。
まずは電源部を点検。
導通も問題なし。
ドラムをたたくとライトが点滅する。
後はスピーカ周辺の問題点の点検だ。
作業を行っている場所での作業時間が限られているのでこのおもちゃの修理は後回しにする。



(3) 次は、機関車B-53。
動かないというということで持ち込まれたもの。

電池Boxの蓋にTOYBOXとある。
帰宅後インターネットで調べたらかなり昔のおもちゃらしい。
「お山のシュッポ」という名前のようだ。
電池Boxには単2の電池が入るようになっている。
「新しい電池を入れても動かない」とおっしゃる親御さんが意外に多い。
原因はとしては、
電池の電圧が低すぎる、
電池Box内の端子と電池の接触不足、端子の錆び付き、
リード線の半田付け箇所が浮いている、
リード線の断線、
などがあげられる。
まずはモーターが動かない原因の点検。
分解してみると、あっと驚くような電池Boxの作り。
実にチャチ。
通常、電池Boxのマイナス部にはスプリングを入れ、電池が電池Boxにしっかりおさまるよう
に、端子がしっかり電池の極と接触するようにしてあるはずだ。
A:ところだ、スプリングがない、
B:マイナス極には薄い銅の細板が横に走っているだけである、
C:その銅の細板はBoxの裏でスイッチにつながっている、
D:スイッチは、薄い銅板を逆U字型に曲げてバネ式にし、一方の銅板とともにON-OFFでき
るようにしてもの、
E:スイッチを形成しているモーターに近い方の銅の薄板は電池Boxのマイナス極の裏でビ
スで固定されている、
という杜撰さだ。
上のような構造から、とんでもないことが起こりうるのだ。
Eのビスはプラスチック製のBoxを突き抜けている。
したがって、接触を良くしようとして電池をマイナス極に強く押しつけると、簡単に予想できる
ように、ビスが鉄製なのが災いし、スイッチを通った後の銅板部分とスイッチに至るまでの銅
板部分が短絡し、スイッチがスイッチの機能を果たさないのだ。
こんなチャチな電池Boxを作るなんてどこの国のどこの会社か?
モーターが動き出したのはいいが、スイッチのON-OFFにかかわらず、回転しっぱなし。
最初は何が起こったのかわからず「ウーン」とうなってしまった。
しばらくして、原因が先述の通りだとわかり、唖然。
電池Boxのマイナス極の銅板の裏に絶縁テープを何枚も貼り付けビスと接触しないように
応急処置。
・電池Boxのプラス端子も銅板を切って加工した部品を半田付けし、端子のスプリング作用の調整、
・銅板とリード線の半田付け部が剥離状態に近かったので半田のし直し、
・歯車システムにはほこりや糸くずなどが絡みつき動きつらくなっていたのできれいに掃除、
綿棒やティッシュペーパーが真っ黒なほど汚れた。
モーターが調子よく動くようになり、スイッチもちゃんと機能するようになった。

中央の歯車システムを右のシャーシー部に上からかぶせ、モーターのピニオンギアを歯
車システムと組み合わせる。

すると下のようになる。

上下部を合わせビスで留める。

快調に動きます。

これで修理完了。
(4) HELLO KITTY の機関車
これも動かないということで持ち込まれたもの。

©1976,1983 SANRIO CO. LTD とある。
かなり昔の機関車のようだ。
電池は単2電池1本。
モーターはマブチモーターだ。
さすがHELLO KITTY のおもちゃである。
Made in Japanなのだある。
これならモーターの故障はないだろう。
ちゃんと動くような気がする。

ビスを留めるプラスティック部が破損している。

電池Boxの銅のマイナス極が錆び付きが実にひどい。
緑青が浮いている。
電池を入れたまま長い間放ってあったので電池から液が漏れ出てしまったのだ。

合体させビスで留める。
電池は、テスト用に、単3電池を単2ソケットに入れ、それを単2Boxに入れて利用している。

これで修理は完了。
(1) まずはプラレールの車軸に使われていたピニオンギアの交換。
基準円直径6mm、モジュール0.5のピニオンギアを事務所の部品ボックスから取り出してきた。
車輪と破損したピニオンギアを取り外し、新しいピニオンギアを車軸に差し込む。
差し込む際はかなりの力が必要だが問題なく完了。
車軸に少し瞬間接着剤を塗って車輪をはめ込み固着させる。
以上でプラレールの修理は完了。
(2) 次はドラムのおもちゃ。
ドラムをたたいても音がならないといいうことで持ち込まれたものだ。
まずは電源部を点検。
導通も問題なし。
ドラムをたたくとライトが点滅する。
後はスピーカ周辺の問題点の点検だ。
作業を行っている場所での作業時間が限られているのでこのおもちゃの修理は後回しにする。
(3) 次は、機関車B-53。
動かないというということで持ち込まれたもの。
電池Boxの蓋にTOYBOXとある。
帰宅後インターネットで調べたらかなり昔のおもちゃらしい。
「お山のシュッポ」という名前のようだ。
電池Boxには単2の電池が入るようになっている。
「新しい電池を入れても動かない」とおっしゃる親御さんが意外に多い。
原因はとしては、
電池の電圧が低すぎる、
電池Box内の端子と電池の接触不足、端子の錆び付き、
リード線の半田付け箇所が浮いている、
リード線の断線、
などがあげられる。
まずはモーターが動かない原因の点検。
分解してみると、あっと驚くような電池Boxの作り。
実にチャチ。
通常、電池Boxのマイナス部にはスプリングを入れ、電池が電池Boxにしっかりおさまるよう
に、端子がしっかり電池の極と接触するようにしてあるはずだ。
A:ところだ、スプリングがない、
B:マイナス極には薄い銅の細板が横に走っているだけである、
C:その銅の細板はBoxの裏でスイッチにつながっている、
D:スイッチは、薄い銅板を逆U字型に曲げてバネ式にし、一方の銅板とともにON-OFFでき
るようにしてもの、
E:スイッチを形成しているモーターに近い方の銅の薄板は電池Boxのマイナス極の裏でビ
スで固定されている、
という杜撰さだ。
上のような構造から、とんでもないことが起こりうるのだ。
Eのビスはプラスチック製のBoxを突き抜けている。
したがって、接触を良くしようとして電池をマイナス極に強く押しつけると、簡単に予想できる
ように、ビスが鉄製なのが災いし、スイッチを通った後の銅板部分とスイッチに至るまでの銅
板部分が短絡し、スイッチがスイッチの機能を果たさないのだ。
こんなチャチな電池Boxを作るなんてどこの国のどこの会社か?
モーターが動き出したのはいいが、スイッチのON-OFFにかかわらず、回転しっぱなし。
最初は何が起こったのかわからず「ウーン」とうなってしまった。
しばらくして、原因が先述の通りだとわかり、唖然。
電池Boxのマイナス極の銅板の裏に絶縁テープを何枚も貼り付けビスと接触しないように
応急処置。
・電池Boxのプラス端子も銅板を切って加工した部品を半田付けし、端子のスプリング作用の調整、
・銅板とリード線の半田付け部が剥離状態に近かったので半田のし直し、
・歯車システムにはほこりや糸くずなどが絡みつき動きつらくなっていたのできれいに掃除、
綿棒やティッシュペーパーが真っ黒なほど汚れた。
モーターが調子よく動くようになり、スイッチもちゃんと機能するようになった。
中央の歯車システムを右のシャーシー部に上からかぶせ、モーターのピニオンギアを歯
車システムと組み合わせる。
すると下のようになる。
上下部を合わせビスで留める。
快調に動きます。
これで修理完了。
(4) HELLO KITTY の機関車
これも動かないということで持ち込まれたもの。
©1976,1983 SANRIO CO. LTD とある。
かなり昔の機関車のようだ。
電池は単2電池1本。
モーターはマブチモーターだ。
さすがHELLO KITTY のおもちゃである。
Made in Japanなのだある。
これならモーターの故障はないだろう。
ちゃんと動くような気がする。
ビスを留めるプラスティック部が破損している。
電池Boxの銅のマイナス極が錆び付きが実にひどい。
緑青が浮いている。
電池を入れたまま長い間放ってあったので電池から液が漏れ出てしまったのだ。
合体させビスで留める。
電池は、テスト用に、単3電池を単2ソケットに入れ、それを単2Boxに入れて利用している。
これで修理は完了。