2018年09月10日
9月8日 おもちゃの修理
9月8日 おもちゃの修理
おもちゃ病院の日、久しぶりに修理に行ってきました。
先回修理途中のプラレールがまだありました。
早く直しておげねば。

2台の内の1台は修理が完了しています。
残りの「1台を修理。
歯車のかみ合わせの調整
動きが多少ぎこちないですが動くようになりました。
プラスティック製ギアシステムは経年劣化していますので、完全に元通りになるという
ような贅沢は望むべくも有りません。
おもちゃドクターがそんなことを言ってはいけませんが。
でも、そういうことで「修理完了」にしました。
このおもちゃに合う新品のギアの予備が事務所にはありません。
新たに新品のギアを用意して修理する方法もありますが、多少動きがぎこちなくてもま
だ十分遊べますので、修理完了にして返却することにしました。
さて次はどんなおもちゃを直しましょうか。
やってきたのは”わくわくコンビニあそびレジスター”なるおもちゃ。

2014年1月10日発売らしい。
全く作動しないというkとで持ち込まれました。
電池Boxをみると酷く錆び付いています。
故障の原因は、電池を放置したため液漏れで電池ボックスの端子が錆び
付いたことにあるようです。
そのほかあちこち故障の原因の可能性のある箇所を調べている内に修
理時間が少なくなってきました。
そこでおもちゃを家に帰って修理することにしました。
修理時間が終わり近くになった頃、道具の後片付けをしているところに、
続々と修理依頼のおもちゃがやってきました。
その内の依頼者の一人はかわいいよちよち歩き程度の小さな男の子。
お父さんにだっこされておもちゃを持ってきました。
持ち込んだのは新幹線のプラレールです。
こういう小さい子のおもちゃは優先して修理しなくてはということで、これも
家に持ち帰ることにしました。
おもちゃはこれです。

カバーをはずすとこうなっています。

車輪も外します。

基板の回路です。

回路を点検していると、あちこちで断線し始めた。
リード線が劣化していてボロボロなのだ。
少し捻ると切れてしまう。
ハンダ付けした後からポロリととれてしまいます。
実にやっかい。
ハンダ付けする。
他の箇所を直す。
その間に、また他のリード線のハンダ付け箇所が外れる。
延々とこうしたことの繰り返し。
おもちゃはMaid in Thailand。
リード線の素材としての銅線が細い、銅の質が悪い、製造段階で使われたハンダ
の質が悪い、等で修理する側の人間からするとするとこれほどやっかいなことは
ありません。
メーカーさんは、ちゃんとっした素材を使ってほしいですな。
Maid in C.でも、Maid in B.でも、Maid in T.でも構いませんが、日本で売るなら
見えないところで使われている素材の品質のチェックを厳正にやるべきでしょう。
モーターが動かないということなので駆動部を分解。

回転子を回すためのコイル(固定子)が破損しているようです。

コイルは回転子を回転させるための重要な部品。
回転子は、以下のように、円盤上に90度間隔で4つの永久磁石が取り付けら
れているもの。

回転子が滑らかに高速で回転するには2つのコイルが交互に同じ大きさの磁束を
発生させねばならなりません。
したがって、一つのコイルが破損したとすると、2個組のコイルと交換する以外は修
理不可能といえる。

修理不可能と判断し、組み立て直し。
,
組み立て直しが終わるまでかなりの時間を要した。
分解したと時に飛び出した小さなスプリングがどのギアのどの軸に収まらないといけ
ないのか試行錯誤が必要だった。
今度修理するおもちゃ。

カバーをめくるとこういうふうになっている。

電池Box。
端子が錆び付いてしまっていではないか。

フィルムに印刷された回路。
導通があちこち断続している。

さて、直るものやらか直らぬものやら。
おもちゃ病院の日、久しぶりに修理に行ってきました。
先回修理途中のプラレールがまだありました。
早く直しておげねば。
2台の内の1台は修理が完了しています。
残りの「1台を修理。
歯車のかみ合わせの調整
動きが多少ぎこちないですが動くようになりました。
プラスティック製ギアシステムは経年劣化していますので、完全に元通りになるという
ような贅沢は望むべくも有りません。
おもちゃドクターがそんなことを言ってはいけませんが。
でも、そういうことで「修理完了」にしました。
このおもちゃに合う新品のギアの予備が事務所にはありません。
新たに新品のギアを用意して修理する方法もありますが、多少動きがぎこちなくてもま
だ十分遊べますので、修理完了にして返却することにしました。
さて次はどんなおもちゃを直しましょうか。
やってきたのは”わくわくコンビニあそびレジスター”なるおもちゃ。
2014年1月10日発売らしい。
全く作動しないというkとで持ち込まれました。
電池Boxをみると酷く錆び付いています。
故障の原因は、電池を放置したため液漏れで電池ボックスの端子が錆び
付いたことにあるようです。
そのほかあちこち故障の原因の可能性のある箇所を調べている内に修
理時間が少なくなってきました。
そこでおもちゃを家に帰って修理することにしました。
修理時間が終わり近くになった頃、道具の後片付けをしているところに、
続々と修理依頼のおもちゃがやってきました。
その内の依頼者の一人はかわいいよちよち歩き程度の小さな男の子。
お父さんにだっこされておもちゃを持ってきました。
持ち込んだのは新幹線のプラレールです。
こういう小さい子のおもちゃは優先して修理しなくてはということで、これも
家に持ち帰ることにしました。
おもちゃはこれです。
カバーをはずすとこうなっています。
車輪も外します。
基板の回路です。
回路を点検していると、あちこちで断線し始めた。
リード線が劣化していてボロボロなのだ。
少し捻ると切れてしまう。
ハンダ付けした後からポロリととれてしまいます。
実にやっかい。
ハンダ付けする。
他の箇所を直す。
その間に、また他のリード線のハンダ付け箇所が外れる。
延々とこうしたことの繰り返し。
おもちゃはMaid in Thailand。
リード線の素材としての銅線が細い、銅の質が悪い、製造段階で使われたハンダ
の質が悪い、等で修理する側の人間からするとするとこれほどやっかいなことは
ありません。
メーカーさんは、ちゃんとっした素材を使ってほしいですな。
Maid in C.でも、Maid in B.でも、Maid in T.でも構いませんが、日本で売るなら
見えないところで使われている素材の品質のチェックを厳正にやるべきでしょう。
モーターが動かないということなので駆動部を分解。
回転子を回すためのコイル(固定子)が破損しているようです。
コイルは回転子を回転させるための重要な部品。
回転子は、以下のように、円盤上に90度間隔で4つの永久磁石が取り付けら
れているもの。
回転子が滑らかに高速で回転するには2つのコイルが交互に同じ大きさの磁束を
発生させねばならなりません。
したがって、一つのコイルが破損したとすると、2個組のコイルと交換する以外は修
理不可能といえる。
修理不可能と判断し、組み立て直し。
組み立て直しが終わるまでかなりの時間を要した。
分解したと時に飛び出した小さなスプリングがどのギアのどの軸に収まらないといけ
ないのか試行錯誤が必要だった。
今度修理するおもちゃ。
カバーをめくるとこういうふうになっている。
電池Box。
端子が錆び付いてしまっていではないか。
フィルムに印刷された回路。
導通があちこち断続している。
さて、直るものやらか直らぬものやら。